「他の紙飛行機のホームページのように図面を載せなさい!コノヤロー!」という声がちらほら聞こえます。そして私自身も、皆さんがニコニコと図面を切りぬき、部品をのり付けし、飛ばしてみて喜ぶ姿を夢想し、それはなんて愉快な事だろう! と思っていました。
しかし元々が小さい名刺サイズですから、図面をプリントアウトしても、細いとは言えない線に沿って切りぬく際に微妙にずれが生じ、きれいに仕上げるのは難しいのではないか、と思ったり、いつも行き当たりばったりで名刺を切り刻んでいるもので、各部品を図面上に再現するのが難しい(面倒クサイ?)だろうと言う思いから図面作成の話から遠ざかっていました。
でもやっぱり皆さんにも作ってもらいたい! そして 「にやり」 としてもらいたい!
そう思い、25号の図面をペイントで書きペラペラのコピー用紙にプリントアウトし、ものは試し、とこれで作ってみたら、驚いたことに良く飛ぶ物が出来あがりました。 そしてこの”ふにゃふにゃ飛行機”の飛ぶ姿こそが私にとっての展開図作成へのゴーサインでした。(プロジェクトXみたいだ・・)
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![image](hunya25.jpg)
「ふにゃふにゃ25号」
よく見ると機体のぐるりに切り取り線のギザギザが見えます。
ちなみに尾翼部は未接着です。はめただけ。でもよく飛びます。軽さがなせるワザか!?
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それでは、どうぞ。
第1弾 名刺24,25,26,28号
作り方
まず最初にプリントアウトします。用紙サイズはA4、印刷の向きは横です。余白は、う〜ん、適当に・・・(^^ゞ
私はケント紙等の立派な紙を扱った事がなく知識もありません。よって使用する紙は諸先輩方のHPを参考にしてください。(リンクページ参照)
主翼上の凸凹印はキャンバー(主翼のふくらみ)を付ける方向。矢印は進行方向の印。小さな黒三角は翼の接着する位置を、同じく胴部にある黒三角に合わせるためのガイドです。おおよその重心位置の意味もあります。
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名刺24号機 ゼロ戦号
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切り抜く際の注意点は胴部の尾翼付近に水平尾翼を貫く細い穴を開ける時、使用する紙の厚さに合わせて切り抜かなければならない事です。きついと胴体がよじれてしまうし、緩いと接着後の強度不足が心配です。補強材を当てれば済む事ですが私はなるべく軽い機体にしたいのでいつも当てていません。
主翼中央の破線に極軽くカッターナイフで曲げ溝を入れます。それから机のカドなどにこすり付けてキャンバーを付けます。水平尾翼にもエレベータ用の曲げ溝を入れます。そしてエレベータが曲がりやすいように左右の中央付近に実線の通りに切り込みを入れます。
左右に傾かないように主、尾翼を接着します。乾いたら厳かに上反角を付けて、そしてゆるりと眺めてみましょう。ぐっとゼロ戦に近づいて来ましたね。
重りは最初左右三枚づつ貼り、後は重心を見ながら1枚づつ足して行きます。重心がとれたら出来あがりです。主翼に少し仰角をつけてから投げてみて、浮きが足りないようならエレベータを上げてみましょう。
重りの部品は余るかもしれませんが、接着剤が乾いてから多少重心がずれた時の為に取っておきます。
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名刺25号機 イノベーションU号
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この機体も水平尾翼を接合する際の切り込みを入れる時に、垂直、水平尾翼の両方を紙の厚さ分慎重に切り抜きます。あと、主翼はキャンバーをもたせた上に途中から上反角(10°前後)も入れますから、この図面で言えば胴体のすぐ上の、主翼左右の部品の接着部に極々微量のRをいれます。そして慎重に接着。
主翼の乾燥を待つ間に尾翼を接着し、主翼が乾いたらガイド(小さな黒三角印)に合わせて胴体に接着します。
重りを切り抜く際、面倒な方はキャノピーの部分を省いてしまいましょう。ゼロ戦号と同様に、はじめに左右二枚ずつ接着し、重心を見ながら足していきます。
ほとんど調整の必要はないと思いますが、飛び方を見て各部を修正してください。
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名刺26号機 本格派号
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全てを切り抜いたらまず胴体を貼り合わせます。主翼取り付けガイドを隠さないように。
主翼には例によって軽くキャンバーをつけておき、中央線には曲げ溝を入れ(極軽く!)、わずかに上反角を付けておきます。
尾翼中央にも曲げ溝を(主翼の時よりは少し強めに)入れ、曲げ溝を外側に90°位に曲げます。曲げても開いてきますね?なので私の場合は、余った切れ端で”かすがい”みたいなものを作り、そこに尾翼の左右を挟んで広がらないようにした上、曲げ溝部分に接着剤を塗ってしまいます。乾いたら”かすがい”を外しても広がりません。そして尾翼は胴体最後部に、主翼はガイドに合わせて接着(主翼にガイドつけるの忘れました!ので真中に合わせてください)後、重りを左右2枚ずつ貼った後、重心を見ながら
貼り足していきます
主翼に仰角をつけて、完成!
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名刺28号機 スプリントマスターT号
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この機は本格派号と同じ作りなので、上記の作り方を参考にしてください。
ただ、ゴム発進をさせる為のフックがある為、重りと機首を切り抜くのが少し面倒です。室内でしか飛ばさない方はフック溝を無視して切り抜いちゃいましょう。
マウスさばきも軽やかに第二弾も快調に作成中!
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