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名刺ハンググライダー作りに挑戦! 3of3
第8号機(今風1号)
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7号機の結びで予告したように今回は21世紀型(?)ハンググライダーに挑戦です。
「ハンググライダー」で検索されるHPの大部分がこの型を扱ったものでしたので詳しく見ることができたのですが、どうやら現代のタイプはロガロウィングのような「バホバホ翼」ではないようです。骨をしっかり組み、布を”ばん!”と張って翼が作られており、形は飛行機の翼に似ています。飛行するしくみはベルヌーイの定理によってでしょうね。
実機の飛ぶ理屈がこのミニサイズにも通用するのかどうか、ドキドキします。作り上げ、投げてみました。
・・まずまずの飛び具合です。調整前ですのでふらふらしてますがこの形でもちゃんと飛ぶ事が証明されほっとしました。

今風1号-2 今風1号-3 今風1号-4
正面より 上より 横より

全  長 38mm
全  幅 87mm

翼先端のとんがり部分には名刺を切りぬいた小さな部品を補強の為に糊付けしました。翼の前端に実機のまねをして幅2mmの折り曲げ部分を作りました。どれ程の効果があるのかは正直言って分かりません。
コントロールバーの翼と接着する部分に今回は角度をつけ、接着後重りが少し前のめりになるようにしました。理由? だって本物がそんな感じなんだもの。

翼部・各辺寸法 C-Bar展開図
翼部・各辺寸法 コントロールバー展開図及び接着位置

どうでもいいことですが今回はコントロールバーの底辺部分の寸法を勘違いして4+4=8mmしか取りませんでした。(本当は6+6=12mmにしたかった)
あと、曲げ部分を作ろうとものさしに翼を乗せ指でしごいていたら「ぐしゃ」とやってしまい少しシワシワが残ってしまいました。完璧を求める私なので以上を踏まえもう一度同じタイプを作る事にします。(飛び方に影響してるかもしれないし。)



第9号機(今風2号)


基本的に第8号機と同じものです。コントロールバーの底辺部分の寸法を4mm増やし、翼先端の刻みを入れない事によってあまり折り曲げ角を入れないでみました。
飛ぶんですが、第7号機(P−4)のようにピタリと安定しません。まだまだ調整不足のようです。
それにしても翼前端の折り曲げ部分の効果は(もし効果があるとしたら)どれ程なんでしょう?今回はあまり角度をつけなかったし2mm幅程度じゃ影響無いのかもしれません。この次作るときはもっと大胆に入れてみて検証してみたいと思っています。

今風2号-2 今風2号-3 今風2号-4
正面より 上より 横より

全  長 38mm
全  幅 87mm

ネオ・ひよこ式重り 第8号機より重りを工夫しました。右図のように重りの点線部分を切り取ってしまいます。
今まではコントロールバーの横棒上に重りを付けられませんでしたがこれにより可能になり、よりバランス調整が容易になりました。



前作から丸2年経ち、何故か再び
小さなハンググライダーを作りました。


第10号機(名刺ハンググライダー6号)

『第10号機なのになんで名刺ハンググライダー6号なの?』

このコーナーに登場する機体としては確かに10機目なのですが、第7号機から第9号機までは”名刺サイズ”の書道用の半紙ハングでしたね。しかも名刺で作っていた第5号機以前は全然飛ばないし。ずっとモヤモヤしていました。

名刺を使用したハンググライダー最終機の第4号機(パクリ1号)を作ってからの2年間に、当サイトの投稿コーナーには全翼機が何機か投稿されました。しかもちゃんと飛ぶんだそうです。
で、ある時に
『名刺ハングだって見方を変えりゃ全翼機じゃん!』
ふと、そう思ったんですね。
しっかり名刺1枚でちゃんと飛ぶものを作ろうと今更ながらに挑戦してみたわけです。


名刺ハング6号-2 名刺ハング6号-3 名刺ハング6号-4
正面より 上より 横より

全  長 45mm
全  幅 66mm

翼の部分は第4〜7号機と同じ設計です。
変更点は、以前の名刺ハンググライダーはこの翼に重りをぶら下げていた為に、翼と重りには縦に「距離」がありましたが、今回は『全翼機』を意識していますので直接くっつけ、翼と重りとの縦の距離はゼロです。
投げてみると、フラフラフラ〜っと、ものすごく不安定ですが飛びました!
その後、翼についても色々調整した結果、上反角をつけ、アールを浅めにつけた設定で随分まともに飛ぶようになりました。

結果からすると、重心位置が上がった事により飛行が安定したわけですが、何故なのでしょう。 この辺の理解不足はイマイチ納得できていません。
例えばヤジロベェだと重心は低いほど安定するので、ハンググライダーもおんなじ理屈かなぁと思っていたんですけどね・・・。

さあ、こっからはイタズラ。
なんとか飛ぶようになったと言っても、安定飛行とまではいきません。画像で分かるように重りがかなりデカいので、これが気流の乱れを呼んでいるのかもしれません。
それでは垂直尾翼などをつけて安定化を図ってみますか。 実験 実験。

実験用ということで効果さえわかれば良いので尾翼の形はテキトー、本体への接着はせずにハメコミ式です。この辺はサクッとセッティングし早速飛ばしてみると、アララ、重心位置が変わっちゃったせいか飛びません。
では重りを追加しましょう。折角ですから流線型にして空気の整流化もしちゃいます。では投げてみますか。
それ! どうよ!?
たのしい実験

うひょ〜 飛んだ飛んだ! きれいにまっすぐ飛びました。まんまと思惑通りです。
実験成功!

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