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作ってみよう!名刺ヒコーキ 1of2
どうですか?あなたも作りたくなってきたでしょう?別にそんなことはない?おやおや、食わず嫌いはいけません。作ってみるんです。

ツール達を紹介します。

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それでは紹介しましょう。私が名刺ヒコーキを作るときに使用しているツール(道具って言えばいいのに)達です。
・名 刺
 名刺ヒコーキを作ろうとしてるのだからこれが無ければ始まりません。無い人は、別にキッカリ名刺サイズにこだわらないのであれば素材の似た紙を使えば良いでしょう。(葉書は紙が厚く重量もあるため名刺サイズのヒコーキには向かないと思います。)

・カッターナイフ
 私が使っているのはメーカー不明です。改めてみてみるとメーカー名どころかただの1文字も入っていません。刃を折る部分を引っこ抜くと裏にかろうじて”3”とありました。 ひひ
 名刺を細かく切りきざむので刃先は常に鋭利な状態を保つのがコツといえばコツでしょうか。あと、結構力を入れるので押しても刃が引っ込まないタイプが良いでしょう。

・ものさし
 いつ買ったのか記憶に有りません。UEDAというメーカー製でナントカ棒(ペン先を直接ものさしにつけないで直線を引くためにペンと一緒に握る棒)を滑らす溝が入ってます。材質が硬くて気に入ってます。細かい作業には柔らかい材質や角の丸くなったものさしは向かないですね。

・木工ボンド
 コニシ製。北海道から沖縄まで恐らくどこ行っても売ってる、これほど国民的な接着剤は他に無いでしょう。木工細工が職業ではない私も今まで何百CCという単位で使ってるはずです。
 少々重りが足りないな、という時にパテのように塗り込んでしまう時もあります。(最近は先輩方の真似をして”セメダインC”なる物も使うようになりました。)

・目玉クリップ
 紙を折りたたんで作った重りを胴体先端に接着して、ともすればビヨンと剥がれそうになるところを押さえつけたり、主翼を胴体に接着して乾くまでの間不安定な胴体をはさんで支える台座にしたり、かなり重宝する道具です。
 気がつけば引出しの中に溢れているのですが、ほしい時に1コも無かったりする神出鬼没な奴です。

では、作ってみましょう。
・構想を練る
 全てはここから始まります。僕の場合は手作り飛行機を作りはじめた辺りはまずよく飛ぶことをだけを考え、デザインは最小限にとどめました。それから好きな飛行機の模倣を始め、その後にオリジナルに挑戦しました。自然の流れですな。
 オリジナルを作る時はどの角度から見ても今までに見たことの無い、作ったことの無い形を考えてます。

・名刺を切り刻む
 設計図など書かないで(といってももちろん寸法は測りますが)いきなり切りきざみます。大抵主翼からですね。”こういうヒコーキを作りたい”と言う構想は練ってもそれはかなり大雑把なものですから実際にカッターナイフを使いながら具体化していく、という行き当たりばったり方式を採っております。切り抜いた主翼を眺めて、ふむふむ、じゃあ尾翼はあんな感じにするか・・・と言った具合。よって出来上がりに不満が残ることもしばしばです。
 カッターナイフはものさしと平行に当てるのではなく、やや開き気味に当てるとものさしまで削ってしまわないのでいい感じです。胴体に主翼を貫く為の幅0.3ミリ程度の細い穴を開けたりしますから刃先は丸くない状態で。ちなみにグライダー型の尾翼のように胴体を貫かない場合は、胴体、尾翼それぞれに刻みを入れお互いを差し込む接合方法を採っています。
 ラダーを設けたりするように紙を曲げる時は軽〜くカッターナイフを当てます。軽くで充分、曲がります。

・組み立てる
 ここからの作業は楽しいですね、あまり神経を使うことも無いし形が見えてきますからね。
 接着する際、私が注意していることと言えばボンドを付け過ぎないと言った程度ですか、見た目も悪くなりますからね。カッターナイフの刃先にほんの少しだけボンドをつけ”チョイチョイ”と塗ります。部品にボンドをつけてから組み立てたり、組み立ててから塗りつけたり、状況で変えてます。
 接着し終えたら安定した場所で乾くのを待ちましょう。すぐにでも飛ばしてみたくなる気持ちはわかります。が、ここが肝心です。曲がったまま乾いてしまったらもう戻りませんよ。(私は飛ばしてしまいますが。)生乾きと乾燥しきった状態では若干各部の重量が変わるので仮にここで飛んだとしても再調整が必要になるでしょう。


さあ、いよいよ初飛行です。おや、ドキドキしてますね?大丈夫、きっと飛びます。それではイッテみましょう!

調整しますか。

・・・・飛びませんでしたね。まッさかさまでしたね・・・。まあまあ、そんなに落ち込まないで。ただ飛ぶのに必要な何かが足りなかっただけですから。それを見つけて直していきましょう。 (航空力学が分かっているわけではないのであくまで参考程度にきいてください・・)
・ふらふらする
 多分、先端の重りが足りません。滑空型(エンジン、ゴム等、推力を持たないタイプ)の飛行機は、重りが重力で落ちようとするのを翼が空気にのって、空気を受け止めて落ちかたがゆるやかになります。凧なんかは風を受け止めて空中に留まりますね。
もう一つはベルヌーイの定理(私にゃうまく説明できません。調べてみましょう。)によって翼が上方に引っ張られる力(揚力)が働き、機体が浮きます。これらの条件が整った時”飛んでる”というのだと思います。 翼の、空気を受け止める力の方が強いと重りが落ちようとしないでフラフラするんですな。バドミントンのシャトルでも弓矢でも重りが足りないときれいに飛ばないですよね?
 飛行機は重りの量、主翼の位置、面積、その他の微妙なバランスの上で絶妙に飛びます。中でも重りが重要で、これが足りないと他をどう調整しようと飛びません。逆に多少多すぎた場合は他を調整すれば飛びますがやはりきれいに飛ばすには適量があるようです。

・ストン、と落ちる。浮いてる感じがしない。
 落ちる力に対して浮く力が弱いようです。若干、重りの量が多いのかもしれません。そんな時は重り部分を削ってみましょう。(主・尾翼タイプの場合、主翼を支点に前後のバランスがとれれば重心は合っています。)もしくはエレベーターをちょっと上げてみましょう。まだ浮く感じがしませんか?ではもうちょっと上げてみましょう。どうですか?

・それでもまだストン、と落ちる。浮いてる感じがしない。
ははぁ、凝りましたねぇ。立体型にしたとかあれこれ付けたとか。それは重量オーバーです。その状態で飛ばすには思いきり投げつけるか部品を減らすしかありません。今度そのタイプを作る時はもう少し軽い紙で作るか、名刺サイズをあきらめて大きめに作ったほうがいいようです。

・別に凝ってるわけじゃないのに浮いてる感じがしない。
 どれどれ、あぁこれは、ずいぶん小さな翼ですね。やはり落ちる力と浮く力のバランスがとれていないんですね。重量に対して揚力を得るための翼の面積が少なすぎるんです。バランスをとるカンを掴むのは作り込まないとなかなか難しいです。私は未だにうまく行かないほうが多いです。 うひゃ

作ってみたくなった貴方へ・・・。

名刺ヒコーキの展開図 & こしらえかた

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